このコンピューターは、学生時代、アルバイトをしていた会社のもので、音楽制作用においてあったものです。詳しいスペックは覚えていませんが、ディスプレイ一体型で、ハードディスクの容量は 20MB〜40MB ぐらいで70万円ほどしたそうです。(その後すぐに SE/30 が40万円ぐらいで発売され、社長がすごく悔しがっていました。)当時人気のあったパソコンといえば NEC の PC98 シリーズでしたが、Mac は片手で持てるし、それらと比べると格段にかっこよかったです。
当時はまだ「コンピューターは会社で使うもの」で、家庭ではワープロを使う程度ではなかったでしょうか。また、コンピューター自体も、その使用方法は今ほど多彩ではなく、一つのコンピューターで一つの作業を行うといったような感じでした。Macintosh SE も音楽制作だけに使っていました。ただ、使用するソフトが海外製品で、取扱説明書の解読が大変だったのを覚えています。当時から Mac には取説がいらないという話がありましたが、絶対うそや!と思っていました。
その頃は、Y.M.O.(イエロー・マジック・オーケストラ)やE.L.O.(エレクトリック・ライト・オーケストラ)などが使用していたシンセサイザーやシーケンサー(シンセサイザーやドラムマシーンを自動演奏をさせる装置)が少しずつ普及し始めて、一部の機種がアマチュアミュージシャンにも手が届きだしたころです。コンピューターミュージックの黎明期だったように思います。シーケンスソフトは PC98 シリーズでは、カモンミュージック社が作成した RPC-PC98 、Mac では Mark of the Unicorn 社の Performer 、ATARI では Steinberg 社の Cubase など多くのソフトが出てきた頃でした。
それでもやはり主流は Mac を使ったシステムで、Mac を使っているというだけで一種の優越感を感じさせてくれました。このブランドイメージはなんなんでしょうね。
このブランドイメージは今でも健在で、たぶん SONY の Walkman のほうが iPod より高性能のような気がしますが、なぜか iPod に魅力を感じてしまいます。
Mac の話は長くなるので今回はこの辺で、、、
今日の一言: やっぱ Mac でしょう。