これはなにかといいますと、オムニバス物の CD セットのタイトルです。ときどき新聞広告で「珠玉の歌謡曲全集」とか「懐かしの名作映画全集」などと宣伝されているのをご覧になったことがあるのではないでしょうか。そのたぐいです。
ビクターエンタテイメント株式会社が通信販売で発売したもので、ソニー・ミュージックエンタテイメント、ワーナーミュージック・ジャパン、東芝 EMI、ユニバーサルミュージック、BMG JAPAN、ビクターエンタテイメントがそれぞれの音源を出し合って編集した11枚組の CD 集です。1960年代から80年代のロックの名曲が集められており、「みんなが知ってる、あの歌、この歌」的な選曲でなかなかご機嫌な CD です。サンタナ、ディープパープル、スージークアトロ、T・レックスなど、時代を彩ったアーティストの代表曲がぎっしり詰まっています。
このての CD の良さは、お手軽にいろいろなアーティストの曲が聴けるだけではなく、名前だけは知っているけど、あまり聞いたことのないアーティストの曲がきけることです。できればオリジナルアルバムで聴きたいのですが、いちいち買ってたらお金がいくらあっても足りないので僕にはちょうどいいです。
この CD のなかで最も笑かしてくれる曲は、オランダ出身のフォーカス ( FOCUS ) というバンドの「悪魔の呪文」 ( HOCUS POCUS ) という曲です。タイトルからして怪しいのですが、曲はもっと怪しくて、ジャンルでいうとプログレなんでしょうけど、ヨーデルみたいに「らりるれろれろれ、ほっほっほー」というフレーズが随所に叫ばれて、抱腹絶倒です。歌詞カードにも、「歌詞は省略させていただきます。」とかいてありました。時間に余裕のある方はぜひ一度聞いていただきたいです。
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最近の曲は、いまいちメロディーがピンとこなくて、買いたいなと思う CD があまりありません。特に懐古趣味ではないのですが60年代から80年代ぐらいの曲を好んで聞いています。バートバカラックのような、美しいメロディーを書く新しいソングライターが出てくればいいのにと切に願っています。
まあ、すでに素晴らしい曲が、聞ききれないほど存在しているにもかかわらず、新しい曲が聞きたいというのは贅沢でしょうか?
今日の一言:やっぱロックでしょう。