2011年11月6日日曜日

明日に架ける橋

僕が音楽を聴き始めたきっかけは、小さい頃、家にあった家具調ステレオについていた、デモ用の1枚のレコードを聴いてからです。

話はそれますが、当時はラジカセやウオークマンなどを買うと、たいていデモ用のカセットがついていました。家にあったステレオは、ソニーの4チャンネルステレオ(SQ方式)HPS-600で、4つのスピーカーから別々の音が出る、今でいうサラウンドステレオみたいなものでした。当時としては、なかなか斬新なものだったように記憶しています。(どなたかがブログでアンプ部の写真とコメントを紹介されています。むちゃくちゃ懐かしいです。)ただ、4チャンネルステレオ自体は、似たようなフォーマットが乱立していたせいか、ソフトの普及の問題なのか、詳しくは知らないのですが、どうもあまり普及せずすたれていったようです。

話を元に戻すと、そのレコードは、当時流行していたポップスを、オーケストラやムーグのシンセサイザーでアレンジした、インストもののレコードで、ソニーファミリークラブから出されたものでした。タイトルは「4チャンネルSQサウンド・スペシャル」2枚組でかなりレアなものだと思います。このアルバムの選曲とアレンジが最高で、「レコード1-ヒット編」として、 サイドA :ビークル、ウォーク・オン・バイ、ポーク・サラダ・アニー、イマジン、マイ・スイート・ロード、明日に架ける橋、 サイドB :  雨にぬれても、サンホセへの道、イエスタデイ、ラブ・ミー・テンダー、君の友達、コンドルは飛んでいく、が収録されています。中でも最も感動したのは、「明日に架ける橋」で、ブラスで始まるインストがものすごくかっこよく、ガットギターで演奏されたメロデイーが、まだ小さかった僕をものすごく感動させました。そのレコードからカセットテープに録音したものを、さらにCDに焼き直して、今でも聞いています。ただ、テープが劣化してのびていたため、途中で「ふにゃむにゃふにゃ」と音が揺れ、音楽が止まりそうになりながらも、数秒後には復活するという、なかなか時代を感じさせる奥ゆかしい代物です。このレコードを聴いて以来、サイモンとガーファンクルのファンになり、「明日に架ける橋」は僕のテーマ曲になっています。

ここでワンポイントアドバイス!少し高級なカセットデッキはテープを挟むピンチローラーがダブルキャプスタンとなっているせいか?延びたテープを再生するとバランスが崩れるようで途中で止まってしまいます。ウォークマンなどのシンプルな構造のカセットプレーヤーのほうがうまく再生してくれるようです。

延びずに保存されていたテープは、ソニーのカセットデッキ「TC-K555ESX」という当時としてはわりと高級なデッキを使用して再生、CDに落としましたが、延びたテープはウォークマンデラックス(WM-3)で再生しました。このウォークマンは、型番のごとく三代目ウォークマンですが、今でもご機嫌に動きます。ただこのウォークマン、雑誌のウォークマン特集などではことごとく無視される、かわいそうな型番です。初代ウォークマンと同じ形で、色が黒とシャンパンゴールド、メタルテープ対応となっているものです。(名前の通り結構高級感があります)

長期保存結果からTDKとSONYのカセットテープは音質の劣化も少なく長持ちする印象です。こんなレポート、今となっては全く意味なしですね、、、

今日の一言: 「明日に架ける橋」はとてもいい曲です!