久しぶりに「オーラトーン 5C 」というスピーカーを見ました。
友人と食事に行った店舗に、吊り下げブラケットで設置されていました。
小さい店舗では、BOSE、RAMSA、TOA などのスピーカーをよく見ますが、オーラトーンは初めて見ました。マニアックな店長さんなんだろうなと思います。
この会社は、すでに無くなっていると思うのですが、数十年前のレコーディングスタジオには、卓(ミキサー)の上にスモールモニターとして、よくおいてあったそうです。
僕が大学生時、音響屋でバイトしていた頃には、スモールモニターの定番は、「 YAMAHA NS-10M 」に取って代わられていましたが、当時の九州朝日放送の卓に上には、ちょこんとおいてありました。
音質はなんの変哲もない音だったように覚えていますが、卓の上においても邪魔にならず、素直な音だったので、家庭用オーディオで再生したときのシュミレーションや、バランスのチェック用のモニターとしては使いやすかったのだと思います。
有名な機種だったので、大学生時に、このスピーカーの縦横サイズに合わせて、自作のスピーカーを作ったことがあります。
板に円形の穴を開ける道具を持っていなかったので、コンパスのようなカッターを買ってきて、そこらに転がっていたベニヤ板を切ってエンクロージャー(スピーカーの箱)を作りました。いまだに、板の中心を決めたときの鉛筆の下書きがのこっています。板が足りなかったので奥行きがとれず、さらに手用のノコギリで切ったため、まっすぐに切れておらず、微妙に隙間が空いています。吸音材のかわりに、座布団の綿を詰めました。ユニットを取り付けるねじの本数が足りなかったので、半数のねじで止めた、いい加減な作りのスピーカーです。とりつけたユニットは、JBL の 10cm フルレンジだったので、JBL の雰囲気を出すために、紺色のネットをマジックテープでつけて仕上げました。
このスピーカーは、今でも職場の机の前につるし、iMac に接続して使っています。小さいスピーカーなので、ヘッドフォン端子からダイレクトに接続しています。
音質はいまいちですが、自作スピーカーということで、それなりに愛着をもって使っています。
最近、ユニットを止めているところにがたつきが出てきたので、新しい箱に付け替えようかとおもっています。
こんどこそ「オーラートーン5C」と全く同じサイズで!
今日の一言:スピーカーの自作は、完成度にこだわらなければ、満足度の高いお手軽な工作です。